(友人のノブヒロさんからの投稿です)
こんにちは、虚言癖カウンセラー ノブヒロです。
- いつも家の子供たちを見ていると、小さい時から小さい嘘をつく事がある。
- 正直に話しなさいと言っても、嘘をついてくる。
- 嘘をついたら罰を与えるようにしても、嘘をつく。
そんな風に悩むお父さん、お母さんも多いのではないでしょうか。
正直に話して欲しいのに、嘘をつかれてしまう。
そして全然改善する気配がない。
「どうすれば治るのだろうか?」
「何と言えばいいのだろうか?」
「もしかして私達が悪いのだろうか」
「それとも子供が悪いのだろうか」
非常に悩みますよね。
そこで、今回はお父さん、お母さん視点ではなく、
虚言癖の子供だった、私の側から、
どうして、子供が嘘をついてしまうのか。 そしてどうすれば改善されるのか。
のお話をしていきますね。
目次
虚言癖を持つ子供の原因は何?
どうして、あなたの子供は嘘をついてしまうのでしょうか?
先に結論から言うと、
それは子供の愛情から来ている事が大半なんです。
子供って、お父さんお母さんの悲しむ顔やつらい顔を見たくないんですよ。
例えば、テストで100点取れなかった。
すると、お父さんお母さんから「どうして100点じゃなかったんだ!!」と怒られます。
本当は、100点わざと取ろうとしたわけでもなく、
一生懸命、子供なりに頑張っていたのかもしれません。
もしかしたら、勉強よりも夢中になることがあって、
テストに意識が行かなかったのかもしれません。
それでも、お父さんお母さんを悲しませるためにやったわけではないですよね。
でも、子供からすれば、
「自分ができないのが悪いんだ。」
「怒られたくないのもあるけれど、それ以上に悲しませたくない。」
そういった想いが芽生え始めます。
するとどうなるでしょう。
後日、別のテストで、子供が100点を取れなかったとします。
でも、お母さん達を悲しませたくありません。
すると「テストで100点取ったよ!」と嘘をつきます。
嘘をつけば、お父さんお母さんは悲しみません。
「そうか!頑張ったな!」と喜んでくれます。笑ってくれます。
後でバレて怒られるかもしれません。
それでもその時は喜んでくれます。
「あぁ、良かった。」って思います。
それが続いていきます。
すると、表面的には、物凄く「いい子」に見えるでしょう。
でも本人はとってもつらいです。
「本当は違う。」
「けど、本当のことを言ったら・・・。」
怖いです。悲しいです。
怒られるのも嫌だけど、それ以上に悲しませるのが怖いです。
友達相手でも、先生相手でも同じです。
友達にバカにされたくありません。
そこで、本当に実力をつける子もいますが、
嘘で「僕は強いんだぞ!」という子もいます。
(わかりやすい例でいうと、ドラえもんののび太君ですね。)
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私、ノブヒロ自身もそうでした。
少し私個人の経験もお話します。
私の実例
私は小さい頃から、親や親戚に沢山期待をされていました。
そして「いい大学に行って、大企業に。」と、ずっと言われていました。
進学塾に通ったり、中学受験をしたこともありました。
もちろん、沢山私の事を考えて、いろいろしてくれたことは感謝でいっぱいです。
でも、その当時の私は、大きなプレッシャーを抱えてもいました。
「期待通りに生きないと、親が悲しむ。」
「期待通りに生きないと、怒られる。」
「期待通りに生きないと、失望される。」
そのため、どうしても期待通りの結果を出せなかった時は、
嘘を言うことで、周りを安心させていたのです。
・勉強をしていないのに「今日勉強頑張ったよ。」
・何も先生から褒められてないのに「今日先生に褒められたよ。」
など、そういった嘘をついていました。
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本当の事を言えば、失望される。
それが本当に怖かったのです。
お父さんたちを悲しませたくない。
でも年齢が上がってくると、少しずつ自立心が芽生えてきます。
自分の気持ちが芽生えてきます。
中学に入ったばかりの頃です。
私は音楽が好きで、合唱部に入りたいと思っていました。
もちろん、そのお話を両親にしました。
すると返ってきた一言は、
「中学の時は運動をしろ。貧弱になる。」
「合唱部は認めないぞ。」
という、父の一言でした。
物凄いショックだったのを今でも覚えています。
本当の事を話しても受け入れてもらえないと、 私は思い込んでしまったのです。
それ以降も、何度か両親に、勇気を持って、自分のやりたい事を話しました。
「この漫画を読みたいんだけど。」
「漫画なんかいい年なんだから読むな。」
そういった事が続いていきました。
結果、自分の本心を言えなくなっていってしまったんですね。
悪いと分かっていても、嘘をつかざるをえないという状況になっていたんです。
どんなに正直に話しても、
「それはよくない。こうするべきだ。」と受け入れてもらうことができませんでした。
その結果、私は本当に毎日の勉強が嫌になりました。
親に秘密で何かをすることが当たり前になりました。
ストレスからなのか、ごはんを食べる量が増え、かなり太りました。
そして表面上は、私は世間で言う「いい子」になっていきました。
周りの親戚や近所の方には、
「おたくのお子さんはいい子だね~。」と言われるようになりました。
いい子でいれば、親も喜ぶ。私も悪い気はしない。
そして、気がつけば、もう嘘をつく事が当たり前になっていきました・・・。
やりたいことを我慢し、本心を伝えるのを我慢し、
親や先生が喜んでくれる事をしたり、嘘をついていたんです。
これが私の実体験です。
もしこれを読んでいるあなたが、
子供の虚言癖の事で悩んでいるのなら、
・自分の子供に過度な期待をしていないか。
・子供に無理矢理言い聞かせていないか。
・子供の事をしっかりと受け入れているか。
一度見つめなおしてみてください。
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子供の涙の理由を、あなたは理解していますか?
どうすれば子供の虚言癖を治せる?
正直に話さない。嘘をつくことをやめない。
どうすれば改善するのか、非常に悩まれると思います。
おそらくあなたの子供は、嘘をつく事が当たり前になっている場合、
上記のように、自分の本心を押し殺してでも、
あなたのために、あなたの期待に応えようと頑張って、
あなたを失望させないために、頑張っているのだと思います。
お父さんお母さんのことを嫌いな人はいませんから。
ですので、まずは子供の事を受け入れる事から始めてみてください。
おそらく、その話の中には受け入れがたい話もあると思います。
親として、否定したい事もあると思います。間違ったこともあるでしょう。
しかし、頭ごなしに否定はやめましょう。
考えてみて欲しいのですが、
大人も人から否定されることは嫌です。
会社で上司や先輩、または部下からアイディアを否定されたり、
ママ友から「それはやめたほうが良いよー。」と言われたら、
「否定された!!嬉しい!!」なんて人は私は見たことありません。
そして相手に否定された時は、
「確かにそうかもしれないけれど、私はそれは違うと思う。」
「お前はそういうけど、俺はそうは思わない。」
など、今度は否定しあう形が続きます。
負の連鎖です。
相手は、相手が思う「正しい」と思うことを、 あなたに伝えているだけなのです。
正論は大事です。
でも正論だけでは人は動きません。
何がいいたいのかというと、まずは子供の事を否定せず、
一度しっかり受け入れてあげてみてください。
その後、あなたが何故子供に期待をしていたのか、
その理由を、そこで初めて話してみてください。
最初から子供の話を否定しないようにしてみてください。
どんなに否定したいことでも、否定せず受け入れてみてください。
そこで初めて、あなたの意見を子供に伝えればいいのです。
無理に嘘をつかないように、
「今度嘘をついたら、あなたのマンガ捨てるからね。」
「今度嘘をついたら、罰として手伝いしてもらうからね。」
ということをしてしまうのは、逆効果です。
逆に、そうならないように、
あなたに嘘をつきはじめますので。
「いつも頑張ってくれてありがとう。」
そういった気持ちで、まずは子供と話してみてください。
そして、「怒らないから正直に話して。」もやめましょう。
何故なら怒られたくなくて嘘を言っているわけではないからです。
もちろん、怒られたくないから黙っている時もありますが(笑)
そうではなく、
「正直に話してくれれば、一緒に解決できるから、まずは話して。」
と言いましょう。
「話してくれたら力になれるよ。」
というスタンスです。
テストが100点じゃなかった。
どうして取れなかったか、一緒に考える。
お皿を割ってしまったのを黙っていた。
どうして割ってしまったのか。次から割らないように一緒に考える。
それでいいのです。
否定ではなく、一緒に考える。一緒に頑張る。それでいいのです。
否定ではなく、しっかり、あなたの子供の事を受け入れてあげましょう。
そうすれば、少しずつ改善されていきますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は虚言癖の立場に立って、お話をさせていただきました。
最後に、私の好きなお話を1つ。
お母さんが嫌々家事をしている家は、子供も家事に非協力的です。
何故なら家事は嫌々やるものだと思っているからです。
お母さんが鼻歌を歌いながら楽しそうにしている家は、子供も家事に協力的です。
だって、楽しそうじゃないですか。
それと同じです。
「親は私の言うことを全く聞いてくれない。だから嫌い」
「親は、私の話を聞いてくれる。すごく話しやすい!」
どのように思われたいでしょうか。
100%子供を肯定しろと言う話ではありません。
間違いを正すことも当然大切です。
子供に好かれようとするのも違います。
それは子供に良いように使われて終わりです。
でも、まずは一度、
「どうしてそう考えたのか?」ちゃんと受け入れてみてくださいね。
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