こちらが忙しく手を動かしているのに話しかけてくる“暇を持て余した”上司はあなたのそばにいませんか?
話の内容は、時にはゴシップネタだったり、小言だったりします。
その中でも一番厄介なのが“自慢話”ですよね。
“自慢話”は、往々にして依然聞いた話を何度も繰り返されます。
『また、あの話かよ…』
と心の中で思っても、本人は気持ちよく過去の武勇伝を語っていますので無下に話を遮るわけにもいきません。
一度機嫌を悪くさせると後々面倒なことになります。
しかし、
『課長、すごいですねぇ』
『それからどうなったんですか?』
なんて相槌を打とうものなら、話はさらに勢いを増し止まらなくなります。
こちらの仕事は止まったままです。
そんな時に必殺の切り返しがあります。
自慢話の結論を先回りして言ってしまうのです。
何度も聞かされた自慢話が始まると、あなたにはもうそのクライマックスが見えていますよね。
そこですかさず話の結末を言ってしまうのです。
『それで最終的に契約まで持っていったんですよね。すごいですね課長。あっ、ところで…』
『それが評価されて社長から表彰されたんですよね。見習いたいです。あっ、ところで…』
『それであのクレーマーを撃退したんですね。その場で見たかったです。あっ、ところで…』
というように、
結論を言う
↓
少し褒める
↓
別の話題に切り替える
このパターンで上司の自慢話は完全に中断されてしまいます。
さすがに結論を先回りされて褒められた後に、話の途中経過に戻って話始めることはしないですよね。
上司の立場で考えてみましょう。
暇で能力のない上司は気の利いたアドバイスもできないので、自慢話をして虚勢を張るしかないんです。
方々で数少ない武勇伝を語っています。
そのうちに誰にこの話をしたかわからなくなってきます。
得意げに話している途中で結論を先回りされると…
『あ、こいつには前にも話していたか。』
と気が付き少し恥ずかしくなります。
少し褒められるので虚栄心は満たされます。
恥ずかしい時にあなたから『ところで…』と別な話題に触れられるとそれに乗るしかないのですよ。
繰り返される上司の自慢話に時間を奪われたくない人は、試してみてください。
非常に効果的ですよ。
注意点が2つあります。
一つ目は、上司に恥をかかせないこと。
『すごいですね』というところは、本当にそう思っているように演技してください。
そのあと、『あっ』と、あたかも今大切な話を思い出したかのように表情を切り替えて
『ところで…』と切り出します。
これで上司の面目は保てます。
注意点の二つ目は、『ところで…』から先の話題をいくつか用意しておくということです。
ある意味上司の話の腰を折る訳ですから、仕事に関すること、重要度中レベル程度の話に転換することをおすすめします。
くれぐれもスポーツや芸能、噂話などに持って行かないように。
こんどはそちらの話題で時間を取られてしまいますよ。