ネット大炎上!! 『生理バッジ』の登場でわかったこと

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後の祭り

今ネットで話題になっている、大阪の老舗百貨店 大丸梅田店の画期的な試みをご存知でしょうか?

同店5階に、2019年11月22日にオープンした女性用のショップ「michi kake(ミチカケ)」のコンセプトで、同じフロアで働く女性たちが胸元につけている「生理バッジ」が、今ネットを騒がせています。

「エェー⁉」と驚いた方も、「何それ?」と戸惑っている方もいらっしゃることでしょう。

しかし、このバッジ一つでこれだけ世の中が騒ぐこと自体、異様な感じがしませんか?

当記事では、この話題の生理バッジとはそもそも何か、さらにこれだけネットを炎上させる背景は何なのかについて検証していきます。

自分には関係ない、と思っているあなたにこそ考えてほしいテーマです!!

是非、ご覧ください。

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目次

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「生理バッジ」って何?

 

大阪の老舗百貨店 大丸梅田店の5階フロアでオープンする女性用のショップ「michi kake(ミチカケ)」の女性従業員が、10月中旬から胸元の名札の位置に“あること”を周囲に表示するプレートを試験的につけています。

 

“あること”とは「私は今生理中です」という内容。

 

バッジには、小山健氏の人気漫画『ツキイチ!生理ちゃん』の中のキャラクター「生理ちゃん」が描かれています。

ピンク色のハート型のボディに真っ赤な唇・・・

なんでも、生理痛を擬人化したキャラクターということで、結構インパクトのあるデザインに見えます。

 

同じ女性でも生理による体調不良には個人差があるうえに、一人の女性についても軽い時とひどい時と波があったりしますよね。

だからといって、いちいち女性から周囲に説明するというのも何となく…ですよね。

 

そういうことは男性には非常にわかりづらいでしょうし、社員間のコミュニケーションの助けになれば、ということで始めたのだそうです。

 

 

「michi kake(ミチカケ)」のオープン前からの取り組みで、あくまでも従業員間だけのサインとするつもりだったそうですが・・・

オープンに先駆けて報道で生理バッジのデザインが広まり、結果的にお客様にも意味がわかってしまうバッジとなってしまったのだとか。

 

そのため、ネットでは「従業員の生理のことなど客は知りたくもない!」とか、「逆にセクハラの標的にされるのでは…」といった様々な反響があったそうなんですね。

 

本来の目的とは違う形で生理バッジのことが広がってしまい、お店の方でも別の対応を迫られてしまったようです。

 

 

今後はお客様には分からない形で続けていく

 

様々な反響のためか、大丸梅田店は11月29日からこの「生理バッジ」の使い方を変更しています。

「生理ちゃん」のキャラクターのイラストのバッジは「michi kake(ミチカケ)」オープンのアピールとしてしばらくの間使用するだけで、生理バッジとしての使い方はやめるのだそうです。

 

代わりに、生理であることが従業員の間だけでわかる、しかもそれに賛同する女性従業員のみが取り組める“何か”を続けていくのだそうで…

それがどういったものなのかは公表しないそうですよ。

 

 

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そもそもなぜネットはこれだけ炎上するのか?

 

たかがバッジ一つのこと…ではどうやら済まされないようです。

11月25日には日本テレビの「スッキリ」で生理バッジについて取り上げていましたし、27日にはNHKの「あさイチ」で、生理のテーマで、つるの剛士さんが実際に生理用品の使い方をレクチャーされている場面もありましたね。

 

あなたはこれらの番組をご覧になったでしょうか?

この番組の中のタレントの方々の率直なコメントにもありましたが、ネットが炎上したのには理由があります。

 

小学校時代男女別々で教育された

 

私の時代は、小学校の泊りがけの修学旅行の時など、事前の指導として女子のみが集められて生理などの話がありました。

男子はその時招集されませんでしたね。

その時点でもう男子には関係ない、の意識が男子にも女子にも出来上がってしまったのかもしれません。

 

学校だけでなく、少女向けコミック・漫画・雑誌には生理に関する情報がバンバン出ているのにもかかわらず、少年向けのコミックにはそういった内容はなかったようです。

 

せいぜい、TVでナプキンのCMを見るくらいなもので…

先程の番組に出演していた男性タレントの方は、ある時期まで、女性の経血がCMと同じ「青い色」だと本気で思っていたのだとか!(そういえばCMではよく青い液体で宣伝していますね…)

 

こんな教育のされ方では、男性が知らなくても納得ですし、またそれを責めることも出来ませんね。

怖いのは、間違った妄想や噂で勝手に決めつけてしまう事です。

変に興味本位、セクハラまがいのコメントがあるとすれば、正しい知識がないからかも。

 

本来知ってはならない、とされてきたことを公然と披露されると、ある世代の人には特に抵抗があるのかもしれません。

 

「女の敵は女」という現実

 

こういった「隠すべきもの・恥ずかしいこと」として教育されてきたためか、生理で体調がメチャクチャ悪くても、「生理は痛いのが当たり前」「病気じゃないんだから我慢」という感覚が多くの女性にありますね。

 

今の様に、生理に特化した痛み止めなどはない時代・生理用ナプキンもあまりバリエーションがなかった時代を乗り切ってきた世代には、「生理用品のことに詳しい男性なんて逆に気持ち悪い」とか「生理ごときで周りに配慮を求めるなんて甘えすぎ!」と息巻く女性もいることは確かです。

 

ひょっとしたら、こういう「女だけの宿命」的に考えている女性がPMSや月経困難症で日常生活もままならない女性たちを苦しめているのではないでしょうか。

 

ただ、番組内でコメントされていた婦人科医師のお話の様に、「生理は病気ではないが、痛みは病気である」という言葉は非常に生理の重い女性には救いになりますね。

変に我慢せず、婦人科で症状を相談すべきことだったんですね。

 

 

生理ごときで甘えるな!という人種がネット炎上の原因かも。

 

 

 

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まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

生理バッジを導入した大丸梅田店でも、「声には出さなくてもさりげなく生理の人を気遣える雰囲気が職場にでてきた」と良い変化を感じている様子です。

生理バッジがきっかけで、ある意味生理を明るく語れる時代がやってきたんですね。

あなたも職場や周りの人と、もっとオープンに生理のことで話し合ってみてはいかがでしょうか。